長屋宏和
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第25章 事故から丁度1年

事故をしてから、早いものでもう1年が経ちました。この1年、車に乗れないということと共に本当に僕がレースを好きであることを実感しました。レースを始めてからあの事故をするまで、クルマに乗れなかったことは全くなく、乗れる事が当たり前でした。しかし、 こうなった今、運転は勿論、身体を動かすことすら出来なかったので、だんだん、「乗りたい。また走りたい。」という気持ちが高まってきました。 正直、今までこれ程、その気持ちが大きく膨らんだことはありません。これまで、レースをしていることが当たり前だったからだと思います。このように自分のことを書いてみようと思ったこともありませんでした。 ここまで僕が前向きなのは、母親譲りかもしれません。 でも前向きじゃなかったらどうなっていたのだろう…。考えただけで怖いです。
 1年ぶりの鈴鹿は不思議な感じでした。今まで鈴鹿にはレースをしに来ていたので、 観戦のみなのは、初めて見たF1以来でした。サーキットに着き、ドライバーやメカニックさん達が迎えてくれて嬉しかったです。この1年、会えなかった方々に元気になったことを報告できました。今のままで終わりたくないので「絶対復帰してみせる。」という気持ちでレースを見ました。FDを見るのは事故以来なので「見られて良かった。」「無事レースが終わりますように。」と思いながら見ていました。1周目、集団で目の前を通過した時の音で「サーキットに戻れて良かった。」と思い、涙が出そうでした。 F1はいつ見ても驚かされます。F1は別物ですね。音と迫力に圧倒されます。

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