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2006年11月27日

危機一髪

11月23日木曜日、実は救急車で東京●●病院へ運ばれました。

体調不良からなのか何なのかは分からないのですが、朝から泌尿器系の問題で、血尿が出ました。血が混じっているのではなく、真っ赤な血でした。そうなっていても痛くも痒くもない僕の体。目では痛そうなのに、体では感じないことが凄く怖く、冷静にはいられませんでした。初めてのことでどうしたらいいのか分からない。痛ければ自律神経過反射(反射)と言って頭痛や冷や汗が出るのですが今回はそれが無かったことと、祝日だったので病院は休みなので家で様子を見ることにしました。

僕は普段の生活が電車行動なので、外出時に障害者トイレがあるなしを気にして行ける行けないと思うのが嫌なのでナイトバルーンという留置式カテーテルを使用して尿を袋に溜め、1日1回尿を捨てれば日々の生活は問題ないようにしています。自己導尿もしますが、絶対に家を出ないという日しかしません。

今日もいつものように留置式カテーテルを装着しました。しかし、出てくるはずの尿が真っ赤な血でした。いつもと体が違うことが不安になり、家を出ずに様子を見ることにしました。

夕方5時過ぎになると突然、自律神経過反射がおこり、頭痛と冷や汗が出てきました。このときに真っ先に思ったのが「カテーテルが入っているから尿が溜まっての反射ではない」と間違った決め付けをしてしまいました。このときに考え付いたのは血が出ていることで痛くての反射、もしくはカテーテルを入れていることで菌が膀胱に入り、膀胱炎になっての反射の2種類でした。しかし時間が経つにつれて反射が強くなりました。膀胱炎の場合は反射が強くはならず、コンスタントに冷や汗がきます。しかし、強くなるということはそれ以外の問題だと感じ、カテーテルから尿の動きを見ていましたが、分かりませんでした。

それから30分くらい反射と格闘していたら体が冷たくなり、血流がドクドクと大きくなり始めたので、尿が流れていないのだと核心しました。ズボンを開き、カテーテルを確認したけれどいつも何も変わらない。今までの経験からは問題はないのに、問題がある。原因が分からない。ただ、いつもと違うのは血尿が出ているということだけでした。家に居るのは僕一人だけなので、カテーテルを取ることも入れなおすことも出来ない。焦るうちに頭痛と冷や汗で目の前がクラクラしてきて、真っ青になっていくのが自分でも分かりました。急いで妹にメールしても返事がなく、その後電話しても出ない。救急車をよぶべきか、仕事中の母親を呼び出すべきか悩み、我慢ができず、母親に電話を入れました。「お母さん今何処」と言うと、「家の前。もう玄関」と言う。助かったと思いました。妹が電話に出なかった時は僕が意識を失い、車椅子から落ちて倒れているところを救急隊の人たちに運ばれているところを思い浮かべてしまうほどでの危機でした。
母親が玄関を開けると妹も同時に帰宅しました。母親も妹も胸騒ぎがしていたそうです。玄関が開いた音を聞いて、とっさに「きゅうきゅうしゃー」と言っていました。母親が救急車を呼び、妹が留置式カテーテルを抜く作業をしてくれました。カテーテルを取ると、血尿の固まりがカテーテルをふさぎ、詰まって尿が流れていませんでした。すぐに導尿用カテーテルで導尿し、溜まっていた血の混ざった尿を出しました。このときの血圧は200以上ありました。膀胱内に溜まっていた尿を出せば血圧も戻りましたが、血尿の原因がわからないことが不安だったので救急車に乗り、東京●●病院へ向かいました。

病院では膀胱内を洗われ、いつも使用している留置式カテーテルよりも太いものを装着されて、翌日、外来で受診して検査することになりました。太いカテーテルが付いたことで詰まる心配が無く、安心なのですが、目では血流が出て痛そうなのに、膀胱は痛くないのは本当に怖いです。膀胱が痛くない代わりに頭痛で目も開けられないくらいになる。原因が分からないことが不安でしかたありません。明日検査してきます。


11月24日金曜日。今日は8時から東京●●病院に行き、前日何故血尿が出たのかを検査しに行きました。今日も血尿が止まらず、夜中に何度も頭痛と冷や汗に耐えていたので明確な原因を知りたかったです。しかし、前日の先生が言っていたような検査も無く、尿を採っただけの問診だけで2週間カテーテルをつけっぱなしにして様子を見て、2週間後に来てくれと言われました。確かに間違っていないのかもしれません。でも、僕は傷なら傷でいいけれど、本当にそうなのか知りたかったのです。納得のいく説明もなく、不安な思いでいっぱいでした。こんなことで仕事をキャンセルするのは嫌だったので仕事に戻りました。車椅子をこぐだけで頭痛がするし、体を動かすだけでも頭痛・冷や汗がしました。

そして夜中の2時に体制を変えるために腰を動かしたら、昨日同様の頭痛と冷や汗になり、心臓の鼓動と頭痛が連動し、目もあけられないくらい痛くなり耐えられず、また救急車で東京●●病院に搬送されていきました。
搬送され、僕の今の状況を伝えても、昨日救急車で運ばれてきたときと何も変わらない処置をされただけでした。僕の体のことを理解していないんだなーと思うほど、的確な返事が返ってこないので、不安なまま帰宅しました。
チェアウォーカー(車椅子ユーザー)になって、自分が信頼できる先生でなければ駄目だと思っています。以前にもジョクソウ(床ずれ)のなりかけをぶつけて腫れているだけと診察されたことがあり、それから病院をどれだけ信用していいのかが分かりません。チェアウォーカーは健常者と違い、チェアウォーカーのことが分かる先生でないと分かってもらえないことも今回で分かりました。本当の結果は自分が通い慣れている所沢にある国立身体障害者リハビリセンター病院に行き、見てもらうことだと思い、月曜日に行ってきます。遠くてもチェアウォーカーのことの分かる先生に診てもらいます。何でこんな遠くまで行かなきゃいけないんだよと思いますが、そうでないと本当の結果が分からないのでそうしてきます。


11月25日土曜日。今日は朝からブルーで動くのも嫌で、何も考えたくありませんでした。車椅子に乗る元気も無く、今日は大きな仕事が無かったので休み、1日ベッドに居て安静にしていることにしました。この2日間、自分の血尿を怖くて見ることが出来ませんでしたが、今日は管を流れていく血尿を観察することにしました。
ベッドの上で動かずじっとしていると、痛くはなりませんでした。しかし、少しでも腰を動かしたり、大きく深呼吸するだけで激しく頭痛がすることに気が付きました。
体を動かさなかったおかげで昼過ぎになると血尿が薄くなっていきましたが、動くと頭痛はしました。ひたすらベッドに横になり続け、そして翌日26日もベッドで過ごすことに決めました。1つだけ問題がありました。それはジョクソウ(床ずれ)の問題です。ずっとベッドに居るとなるとお尻に負担がかかり、お尻の感覚が無い僕はジョクソウを引き起こしてしまう可能性が出てしまいます。お尻の向きを変えるために体を横向きにしてお尻の圧を逃がしてあげなければ防げないのですが、体を動かすだけでも頭痛がするのに、体の向きを変えるなんて考えただけでも痛くなりました。しかし、ジョクソウを作ってしまうほうが大問題なので、頭痛に耐えながらも横を向いていました。それを何度も繰り返していくうちに頭痛が弱くなっていることに気が付き、同時に血尿もほとんど通常の尿の色になっていきました。


11月26日日曜日。今日も1日ベッドの上だけであまり動かずに生活をしました。血尿は治まり、頭痛が当初より弱く出る程度でした。とわ言っても動かすことに抵抗がありました。はっきり原因がわからないまま何日も過ごしていることで精神的不安と、自分に対しての自信も掛けていっていました。何をするのにも弱気だし、考えること全てがネガティブでした。「こんなんじゃいけない。」と分かっていても、不安があることで一歩踏み出せない自分が居ました。体は時間が経つにつれて良くなっているのに、それに反比例するかのようにネガティブさがまして行きました。精神的に落ち込んでいた1日でした。


11月27日月曜日。国立身体障害者リハビリセンター病院で診察を受けました。先生に23日からの僕の体におきたことを説明すると、何故頭痛がおきているかなど、僕が聞きたかったこと、知りたかったことを教えてくれたので、自然と不安が解消されていき、気持ち的に楽になっていきました。膀胱の中に傷が出来たことが原因で頭痛がおき、治るまで安静にしいろと全員の先生が言っていたけれど、そこには僕を納得させる言葉での説明がありませんでした。しかし、今日の先生は状況を説明すると事細かく説明してくれ、僕が納得いくことを言ってもらえた事で気が楽になりました。血尿も治まり、軽い頭痛だけだったので、いつもの僕になることが出来、所沢の国立身体障害者リハビリセンター病院を終えた後、上野に向かい、用事をすませることが出来ました。国リハでも今までと同じ説明だったとしたら、上野はキャンセルして、家で引き篭もっていたに違いありません。
結果としては今付いているカテーテルを取り外すよりも1週間様子を見て、反射が無くなればカテーテルを外し、普段と変わらない生活をしていいと言われました。そうしたらまた受診し、膀胱内を検査することになりました。


人間ってこんなに簡単に弱くなってしまうのかと思いました。こんな一つの切っ掛けだけなのに。不安や自信がないなど、ネガティブな思いが少しでもあると駄目なんだなあと痛感しました。でも、逆に自信を持てたことでネガティブがポジティブに変われることも分かりました。痛くて辛かったけれど、いい経験が出来ました。


今回の件で多くの方に迷惑を掛けてしまい、本当に申し訳ございませんでした。これを見てくださった方には事後報告となってしまいましたが、このブログを見てくださっている皆さんに心配を掛けさせたくなくて書きませんでした。今はもう平気です。仕事に影響が出ない程度に復活できそうなので良かったです。さあ、明日もがんばるぞーーー。


長屋宏和
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